おすすめ本
別名:表紙で損している本
「内向型を強みにする」
著:マーティー・O・レイニー
•気に入らないポイント:和訳タイトルと表紙の煽り文句
強みにするだとか活躍するためだとか悩んでいませんかだとか、まるで内向型が劣性であり、励ますような姿勢の表紙作りが、逆にこの本を必要としている人間を遠ざけていていっそ害悪。
タイトルの直訳は「内向的な利点」なわけだし、本来のタイトルからは論じる姿勢を感じられる。事実そういう姿勢で物を語っている。
「私は〇〇を主張します。何故なら〜」という姿勢が日本人に馴染みにくいだろうと判断しての和訳だとは思うけど、その作為工夫の末に本来読むべき人間が手に取れなかったら本末転倒だろ。
内向型が腫れ物を触るような姿勢で言葉を投げかけられて嬉しいと思うなよ。
プロならターゲットを喜ばせろよな〜ったく。
内容に相応しいタイトルをつけるとしたら「内向型説明書」。
ひたすら内向型の性質と対処法が綴られている。
「ずっとやりたかったことをやりなさい」
著:ジュリア・キャメロン
•気に入らないポイント:和訳タイトル
本来のタイトル「The Artist's Way」なのに、どうしてこうなった?
この、夢を叶えなさいとでも言うような言葉回しが改悪。
アートを非現実的で不確かなもののように扱うなっつーの。
それこそ、感性を現実であり確かなものであると証明するのがアートだろうが。
本来のタイトル通りの内容なので、和訳に騙されないように。
まとめ:困っている人は励ましよりも方法を求める。
→模範的な表紙づくり
「敏感すぎて困っている自分の対処法」
著:苑田 純子
•内容そのままのタイトルにはじまり、本当の本当に困っている人の目にとまりやすい、めちゃんこ困った人のイラストと、帯でもターゲットを具体的に名指ししているので、本当の本当に困っている人にはありがたい表紙。
逆に、そこまで困ってなかったら手に取りにくいかも?